葬儀のお返しはどうすればいい?現在の一般的なマナーを分かりやすく解説

葬儀を行う際に、
意外と迷いやすいのが
「お返し」です。

「会葬御礼と香典返しは違うの?」

「葬儀の日に渡せばいいの?」

「四十九日の後にも必要なの?」

初めて葬儀を経験される方には、
分かりにくいものです。

実は、

会葬御礼と香典返しは、
それぞれ意味が違います。

また、香典返しにも、

・葬儀当日にお渡しする「当日返し」
・葬儀後にお渡しする「後返し」

があります。

ここでは、
現在よく選ばれている方法を
分かりやすくご説明します。

まず知っておきたい

「会葬御礼」と「香典返し」の違い

一番簡単に覚えるなら、

会葬御礼=参列してくれたことへのお礼

香典返し=香典をいただいたことへのお礼

です。

この2つは、
似ているようで目的が違います。

会葬御礼とは?

会葬御礼は、
お通夜や葬儀に参列してくださった方へ、

「お忙しい中、
お越しいただきありがとうございます」

という感謝を伝えるものです。

そのため、
香典をいただいたかどうかに関係なく、
参列された方にお渡しする

のが基本です。

一般的には、

・会葬礼状

・お茶やコーヒーなどの品物

などを組み合わせて、
葬儀当日にお渡しします。

つまり、

会葬御礼は「参列」に対するお礼

と覚えておけば分かりやすいでしょう。

香典返しとは?

香典返しは、
いただいた香典に対するお礼です。

会葬御礼とは違い、
基本的には
香典をいただいた方に対して行います。

従来は、
四十九日などの忌明けを迎えた後に、
香典をいただいた金額に応じて
品物を選び、お送りする方法が一般的でした。

これが、

「後返し」

と呼ばれる方法です。

「後返し」とは?

後返しは、
葬儀が終わってから
香典の金額を確認し、

「どなたから、いくらいただいたか」

を整理したうえで、
金額に応じた香典返しを準備します。

仏式の場合は、
四十九日の法要を終えた
「忌明け」の時期に、
挨拶状を添えてお送りするのが
一般的です。

後返しの大きなメリットは、

いただいた香典の金額に合わせて、
お返しを選べることです。

例えば、

5,000円の香典

10,000円の香典

30,000円の香典

50,000円の香典

というように、
金額に応じて返礼品を変えられます。

「即日の香典返し」とは?

最近では、
葬儀当日に香典返しをお渡しする
「当日返し」「即日返し」も
広く行われています。

これは、
受付で香典をいただいた際などに、
あらかじめ用意しておいた
香典返しの品物をお渡しする方法です。

葬儀後に一人ひとりへ
香典返しを手配する負担が少なく、

ご家族の負担を減らしやすい

というメリットがあります。

また、
葬儀後に香典帳を整理して
一件ずつ発送する手間も
少なくなります。

当日返しの場合、

会葬御礼はどうするの?

ここが、
一番分かりにくいところです。

当日返しをする場合でも、

会葬御礼と香典返しは
本来、意味が違います。

そのため、

「会葬御礼として渡す品物」

「香典返しとして渡す品物」

を分けて考える方法があります。

一方で、
現在では地域や葬儀社の運用によって、
当日返しの香典返しを会葬御礼と兼ねる
場合もあります。

その場合は、
お礼状などで趣旨が分かるようにしておくと、
より丁寧です。

「会葬御礼と香典返し、
両方必要なの?」

と迷った場合は、
葬儀社に確認すると安心です。

香典返しの金額はどのくらい?

一般的には、

いただいた香典の
3分の1から半額程度

を目安にする考え方があります。

いわゆる
「半返し」です。

例えば、

5,000円いただいた場合

1,500円~2,500円程度

10,000円いただいた場合

3,000円~5,000円程度

30,000円いただいた場合

10,000円~15,000円程度

などが一つの目安になります。

ただし、
これはあくまで一般的な目安です。

地域や家の慣習、
故人との関係、
ご家族の事情などによっても
変わります。

即日返しをした場合、

高額な香典にはどうする?

例えば、
葬儀当日に
3,000円程度の当日返しを
用意していたとします。

その方から
30,000円の香典をいただいた場合、

「もう返したから、
これで終わり」

とは限りません。

一般的には、
当日返しの金額を考慮したうえで、
必要に応じて
後日追加のお返しをします。

例えば、

30,000円の香典

→ 目安を3分の1とする場合
10,000円程度

→ 当日返し3,000円

→ 後日7,000円程度

というように、
差額を後日お返しする
という考え方です。

もちろん、
香典返しの金額は
必ずこの計算でなければならない
というものではありません。

高額な香典をいただいた場合には、
ご家族の事情なども考慮して
対応してよいでしょう。

最近のお返しは

「きっちり半返し」でなくても大丈夫

香典返しについて、

「必ず半分返さなければいけない」

と思っている方も
いらっしゃいます。

しかし、
現在は必ずしも
機械的に半額でなければならない
というものではありません。

特に高額な香典の場合は、
3分の1程度を目安にしたり、
ご家族の生活事情などを考慮して
無理のない範囲で返礼する考え方もあります。

大切なのは、
金額だけではありません。

香典をいただいたことへの
感謝をきちんと伝えること

です。

どんな品物を選べばいい?

香典返しでは、

・お茶

・コーヒー

・お菓子

・海苔

・タオル

・洗剤

・食品

・カタログギフト

など、
「後に残らないもの」や
日常生活で使えるものが
よく選ばれます。

最近では、
相手が好きなものを選べる
カタログギフトも
よく利用されています。

大切なのは、
高価なものを選ぶことではなく、
相手に失礼のない形で
感謝を伝えることです。

現在はどの方法が多いの?

現在は、

「葬儀当日に香典返しをする」

という方法も
広く利用されています。

特に家族葬など、
参列者の人数が限られている葬儀では、
当日返しを選ぶご家族も
少なくありません。

一方、

「いただいた香典に合わせて、
丁寧にお返しを選びたい」

という場合には、
後返しも適しています。

つまり、

どちらが正解ということではありません。

ご家族の負担や、
葬儀の規模、
地域の習慣などを考えて
選ぶことが大切です。

会葬御礼・当日返し・後返しを簡単に整理

最後に、
3つの違いを簡単に整理します。

種類何に対するお礼?いつ?誰に?
会葬御礼参列へのお礼葬儀当日参列者
当日返し香典へのお礼葬儀当日香典をいただいた方
後返し香典へのお礼忌明け後など香典をいただいた方

一番大切なのは、

会葬御礼=参列のお礼

香典返し=香典のお礼

と覚えることです。

分からないときは、

葬儀社に相談してください

葬儀の返礼品は、
地域や宗教・宗派によっても
考え方が異なります。

「当日返しにしたほうがいい?」

「会葬御礼は別に必要?」

「この金額の香典には
いくら返せばいい?」

と迷うのは、
決して珍しいことではありません。

横浜市民葬祭では、
ご家族の状況や葬儀の規模、
地域の慣習などを考慮しながら、
返礼品についても
分かりやすくご案内いたします。

葬儀の準備は、
決めることがたくさんあります。

お返しについても
ご家族だけで悩まず、
分からないことは
お気軽にご相談ください。