突然、大切なご家族を亡くされたとき。
まして、その別れがご本人の意思によるものだった場合、ご家族の悲しみは簡単な言葉では表せないものだと思います。
「なぜ気づいてあげられなかったのだろう」
「あのとき何かできたのではないか」
「もっと話をしていれば……」
そんな思いが、何度も頭の中を巡ることがあります。
葬儀を迎えるまでの間も、気持ちの整理がつかないまま、さまざまな手続きをしなければならないことがあります。
今回は、葬儀社として多くのご家族を見送ってきた立場から、こうした状況にあるご家族にお伝えしたいことを書きたいと思います。
「自分のせいではない」と思ってください
大切な人を失ったとき、ご家族は自分を責めてしまうことがあります。
「家族なのだから、気づくべきだった」
「もっとそばにいればよかった」
そう考えてしまうのは、故人を大切に思っていたからこそです。
しかし、人の心の中にある苦しみを、家族であってもすべて知ることはできません。
後から振り返れば、
「このとき何かサインがあったのではないか」
と思うこともあるかもしれません。
それでも、すべてを知ることができなかったことを、ご家族だけの責任にする必要はありません。
どうか、何もかもをご自身の責任として背負わないでください。
「なぜ?」という答えが見つからなくてもいい
ご家族にとって、一番つらいのは、
「なぜ?」
という疑問が残ってしまうことかもしれません。
本人が何を考えていたのか。
何に苦しんでいたのか。
最後に何を思っていたのか。
家族であっても、すべてを知ることはできません。
だからこそ、無理に答えを探さなくてもいいのです。
時間が経っても答えが見つからないことはあります。
「分からないままでもいい」
そう思うことも、悲しみと向き合う一つの方法です。
最後の出来事だけが、その人の人生ではありません
亡くなり方が強く心に残ってしまうと、どうしても人生の最後の出来事ばかりを考えてしまいます。
しかし、故人様には、それまでの長い人生があります。
家族で食事をしたこと。
一緒に出かけたこと。
何気ない会話をしたこと。
子どもの頃の思い出。
笑っていた顔。
その一つひとつも、故人様が生きてきた大切な時間です。
最後の出来事だけで、その人の人生すべてを考えないでください。
少し時間が経ったとき、
「この人と一緒にいて良かった」
「こんなこともあったな」
と思い出せる時間が、少しずつ増えていけばいいのだと思います。
無理に気持ちを切り替えなくても大丈夫です
葬儀を終えたからといって、悲しみがなくなるわけではありません。
突然涙が出ることもあります。
何もする気になれない日もあります。
反対に、ふと笑える瞬間が戻ってくることもあります。
どれも不思議なことではありません。
悲しみ方に正解はありません。
泣いてもいい。
何も考えられなくてもいい。
少し笑えるようになってもいい。
日常生活に戻ることは、故人様を忘れることではありません。
葬儀では、故人様を責める必要もありません
葬儀は、亡くなった方を責めたり、亡くなり方について答えを出したりする場ではありません。
大切なのは、
「この人の人生を、家族として見送る」
ということではないでしょうか。
言えなかった言葉があれば、心の中で伝えてもいい。
「ありがとう」
「お疲れさま」
「ゆっくり休んでね」
それだけでもいいのです。
きれいな言葉にまとめる必要はありません。
ご家族それぞれの気持ちのまま、故人様との最後の時間を過ごしてください。
葬儀社として、ご家族の負担を少しでも減らしたい
突然のご逝去の場合、ご家族は深い悲しみの中で、葬儀について決めなければならないことがあります。
葬儀の形式。
安置場所。
火葬の日程。
必要な手続き。
ご親族への連絡。
何から考えればいいのか分からなくなってしまうのも当然です。
このようなときは、すべてをご家族だけで決めようとしなくても大丈夫です。
葬儀社に相談しながら、一つずつ整理していけばいいのです。
横浜市民葬祭では、ご家族の気持ちを第一に考えながら、そのご家族に合った葬儀の形を一緒に考えていきます。
大切なのは、誰かが決めた「正しい葬儀」ではありません。
そのご家族が、
「このように見送ってあげたかった」
と思える時間をつくることです。
今は、今日一日を過ごすことだけでも十分です
大切な人を亡くした直後は、これからのことまで考えられなくて当然です。
「これからどうすればいいのだろう」と考えるより、
まず今日は食事をする。
少し眠る。
家族と一緒にいる。
そして、故人様を見送る。
それだけでも十分です。
悲しみが大きすぎるときには、一人で抱え込まないでください。
家族や親しい方に気持ちを話してもいいですし、必要であれば専門家に相談することも大切です。
ご家族が少しずつ心を休められる時間が訪れることを願っています。
横浜市民葬祭では、突然のご逝去で何をすればよいのか分からない場合も、ご家族のお気持ちに寄り添いながらご案内いたします。
分からないこと、不安なことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。



























